退院して…

悲しい記憶

こちらの記事は、高度不妊治療で授かった
第二子の死産の記録です
2021年12月 20週でした

はぁーやっとおうち帰れる。
なんて思いながら車へ乗り込み
落ち着いた息子にただいまと声をかけるが
ものすごく不機嫌だ。
なんでやねん!(関東人ですごめんなさい)
リンゴジュースを催促されあげる。

夫の仕事の都合で少し迂回して家に帰ることになり
出発した。
退院した日はとにかく天気がよかった。
住宅街を抜けてどんどん山をのぼっていく。
思ったより目的地は近く、地理がよくわからない私は少しびっくりしたが
ここは…都内なの?ってレベルで静かな場所だった。
見えるものは、木…道路…空…
もはや自然。

目的地である施設へ着き
10分くらいで戻ると言われ事務所へ向かう夫。
暇なので息子と外にでると

車の止まっていないすごく大きな駐車場に
広いスポーツグラウンド
真っ青な空
ひんやりと澄み切った空気
降り注ぐ気持ちの良い日差し
私たちだけしかいない場所

息子とさむいね〜なんて言いながら深呼吸

なーんにも考えないで手を繋いで歩く

立ち止まってキラキラした陽の光を全身であびる

まぶしいな〜

あーーーなんて気持ち良いんだろう

私、生きてる。

って思った。あんな悲しいことがあったのに。
次男がこの風景を見せてくれているんじゃ
ないか?とさえ思った。
この時は悲しみの観念が無になって
寒いね〜って笑っていた。
ずっと部屋にこもって悲しみに打ちひしがれて
いたので、とにかく気持ち良かった。
気分転換になったし寄り道してくれた夫に感謝した。

ぐるりと周りを散歩していたら
夫が戻ってきたのでこの時の感情を忘れたくなくて
空いっぱいの息子と私の写真を撮ってもらった

(…が、
後からみたらほとんど地面でした。笑
男性の写真のセンス…うそだろ?)

よし!帰ろう!

たまたま帰り道にテイクアウトできるスタバがあり
アフォガードフラペチーノを頼み
ちゅーちゅー飲む。これまた美味しく感じる…

荒れた我が家に到着。現実に引き戻される。
ひかりのエコー写真と小さな動物の人形
マタニティマークと細い細い臍の緒を置いて
帰ってきたよ、おうちだよ、と手を合わせる。

この日、何を食べたりしたのか全然覚えてないけど
たまに泣いたり、少し片付けたり、
のんびりと過ごして自分の布団でゆっくり寝た。

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